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【ユーザー参加型商品企画】カメラ女子の声から、新しい形のカメラカバー「カメラシュシュ」商品化

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「ユーザー参加型商品企画」の1番のメリットは何でしょうか?
「”ユーザー目線ならでは”のユニークなコンセプトを生み出しやすい」ことだと、私達は考えています。

ここでは、カメラケースの大手メーカー、ハクバ写真産業様とのコラボレーションによる女性向けカメラカバーの商品企画プロジェクトの事例に基いて、「ユーザー参加型商品企画」で「ユーザー目線ならではの、ユニークなコンセプト」をいかに生み出すのか、整理します。

  • カメラ女子の「ほしい!」を叶えるカメラカバー「カメラシュシュ」とは?
  • 「思いもよらなかった使われ方」を探す、観察&ヒアリング
  • ユーザーの声から発想する、コンセプトメイキング
  • まとめ
    • 「ユーザー発想」は、「ユニークなコンセプト」を生み出しやすい
    • ソーシャル時代に、ますます「ユニークなコンセプト」が求められる

カメラ女子の「ほしい!」を叶えるカメラカバー「カメラシュシュ」とは?

「カメラシュシュ」は、女子のお馴染みのヘアアクセ、「シュシュ」をモチーフとしたカメラに“着せる”新しい形のミラーレス一眼・マイクロフォーサーズ用カメラカバー。

両吊りストラップに通して、左右にスライドさせるだけで簡単に着脱できます。
カバーを外して撮影する時も、サイドにスライドさせて垂らしたままでOK!
これまでの大きなカメラケースと比べて撮影時にカバーが邪魔にならず、アクセサリーのようにかわいらしく飾ってくれます♪♪

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カバーを付ける時は、シュシュの中にカメラレンズの突起部分を入れることで、簡単に固定できる仕様です。

ChouchouBR wStrap

2011年当時、カメラ業界の常識では、防塵・防傷・防滴などの機能性にこだわってボコっとした形状のいかついカメラケースばかりで、女性向けといっても柄をストライプやドット柄にしたり、色をピンクにする程度でした。

そんな中、両側が開いているカメラケースは、大手カメラケースメーカーさんとしては常識外れの企画でした。

カメラシュシュ

「カメラシュシュ」

カラー:ブラック、ブラウン、ピンク
希望小売価格 2,100円(税込)

2011年12月発売

「思いもよらなかった使われ方」を探す、観察&ヒアリング

コンセプト立案前に、できるだけ深く、ユーザーの声を聴いていきます。
できるだけ洞察を深めるため、まずは”リアル”で観察やヒアリングを行い、ユーザーニーズを深く掘り下げていきます。

ガールズ・ミーティング

ここで、メーカーが思いもよらなかったような「新しい使われ方」を発見したら、それがアイデアの原石になります。

例えば、保護性抜群の専用カメラケースではなく、下の写真のように、普通のポーチをカメラカバーとして代用している女性が多くいることが分かりました。
理由を聞くと、「カメラカバーはコンパクトで可愛いものがいい」とのこと。

カメラアクセユーススタイル

メーカーの視点からは、「カメラは専用のケースにしまって当然」と思われがちですが、ヒアリングを経て、特に、カメラの「ファッション性」を重視するカメラ女子にとっては、

  1. 「実は、最低限の防塵、防傷、防滴機能のあるカバーで満足しているのでは?」
  2. 「十分な保護性よりも『コンパクトさ』や『ファッション性』のほうが大事なのでは?」

という発見がありました。

ユーザーの声から発想する、コンセプトメイキング

コンセプトメイキングの過程こそ、最もユーザーの声を反映させるべきところです。
反映させるというより、「ユーザーの声から発想する」という方が適切かもしれません。

例えば、”カメラシュシュ”の場合、ユーザーの声から、以下の4つのポイントを重視した商品デザインを行うことになりました。

ユーザーの声と訴求ポイント①|ハンズフリー!斜めがけスタイル

ちょっとしたお出かけでは、カメラに斜めがけストラップだけを着けて持ち歩くというユーザーが多くいました。
理由は、「2つ以上のバッグを持ち歩きたくない」し、「ケースをつけたままでバッグに入れるとかさばる」から。
しかしケースを付けずに持ち歩く時は、「歩く時にカメラをぶつけて、傷がつかないか心配」「埃などでカメラが汚れてしまわないか心配」という不安感があることも分かりました。

そこで、カメラシュシュは、ストラップを利用した「斜めがけスタイル」をそのままに、傷や埃の心配を取り除く、コンパクトな仕様を目指しました。

訴求点1

ユーザーの声と訴求ポイント②|撮影時に邪魔にならない!

「撮影時にケースが邪魔!」という悩みが多かったので、カバーを外しても、ストラップにシュシュを付けているかのように、かわいくコンパクトに持ち歩くことができる設計を重視しました。

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ユーザーの声と訴求ポイント③|着脱簡単!

カメラ女子のストレスは、「撮影時の出し入れが面倒」ということ。
「”今!”というシャッターチャンスには、さっと外して撮影したい!」
そのため、カメラシュシュは、左右どちらかにずらすだけで、カバーを外せる「着簡単」な仕様にこだわり、シャッターチャンスを逃さないよう工夫しました。

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ユーザーの声と訴求ポイント④|かわいい♡シュシュモチーフ

カメラ女子の既存のカメラケースへの大きな不満は、「かわいいケースになかなか出会えない」ということでした。特に不満が多かったのが、何と言っても”カメラに即してボコッとしたいかつい形状”。
女性にお馴染みのヘアアクセ、”シュシュ”をモチーフにしたデザインで、ケースのファッション性を追求しました。

訴求点3

商品化へ向けて・・・

最終仕様を詰めていく段階では、

「ユーザーにとっての価値」を追求するためには、コストや技術面で、クリアしなければならないハードルがある場合も多くあります。

「カメラシュシュ」でも、技術的な検討事項が多くありましたが、国内トップクラスのカメラアクセサリーメーカーであるハクバ写真産業様との恊働により、商品化が実現しました。

まとめ

「ユーザー発想」は、「ユニークなコンセプト」を生み出しやすい

ハクバ写真産業の商品開発ご担当者様からは、「両側が開いているなんて、長年カメラケースを企画してきた立場からは絶対に考えつかなかったけれど、ユーザーの声を聞いてみれば、こんな商品も求められているのかもしれないね。」と、驚きのお言葉を頂きました。

もちろん最終仕様を詰める際には、安全性など、プロの視点からの技術的検討を重ねていくことになります。

けれども、まずコンセプト立案段階については、そういったメーカー発想をあえて外して、ユーザー発想に徹して考えることで、ユニークなコンセプトに辿り着きやすいことがユーザー・イノベーション研究からも明らかになっています。

ある科学装置について、ユーザーグループと、メーカーの専門家集団とに、改良企画を行ってもらったところ、メーカーは「ソリューション情報」に基いて既存品の延長で性能や信頼性を高める傾向が強かったのに対し、ユーザーは「ニーズ情報」に基いて”質的に新しい体験”をもたらすような提案をする傾向が強かったといいます。

InnovationType

そのため、まずはユーザー目線に徹して、ニーズ情報に基づくコンセプトを自由に発想し、その後でプロの視点を加え、外せないポイントを保ちながらコスト面・技術面の検討を重ねブラッシュアップしていく…というプロセスが、「ユーザー参加型商品企画」のメリットを享受できる最善の方法だと考えています。

ソーシャル時代に、ますます「ユニークなコンセプト」が求められる

ソーシャル時代には、ユニークなもの、心を動かすものは、口コミで自然に遠くまで広まっていきます。

一方で、「どこにでもあるもの」「類似品との違いがぱっと分からないもの」「価格を少し安くしただけのもの」は、広告でお金をかけて広めようとしても、なかなか広まりません。

インターネット上の口コミ・評判が、購買行動に大きな影響を与える今、「ユニークな商品」をいかに生み出し続けることができるか、これまで以上に重要な課題になっています。

そのソリューションとして、既存の商品開発プロジェクトに加え、「ユーザー参加型商品企画」プロジェクトを並行して走らせてみる、というのは試してみる価値があるのではないでしょうか。

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